4歳と5歳の自閉スペクトラム症の息子とのディズニー旅行で、DAS(ディスアビリティアクセスサービス)を利用しました。
DASは対象となる証明書を持つ人が、長時間列に並ぶことが難しい場合に、アトラクションの待ち時間を列以外の場所で過ごせるサービスです。
ただ、わが家の場合は、DASを利用できるからといって毎回使っていたわけではありません。
この記事では、通所受給者証でDASを登録したときの流れや、2回のディズニーで実際にどう利用したのかを紹介します。
自閉症の息子との初ディズニーでDASを使おうと思った理由

DASを利用しようと思った理由は、息子が列に並んで待つのが苦手だったからです。
ディズニーへ行く前にも、アンパンマンミュージアムなどで列に並ぶのに苦労した経験がありました。
また、初ディズニー前に京都鉄道博物館でおこなった予行練習でも、列に並んで待つことが難しく「ディズニーではDASが必要になりそうだな」と感じました。
初ディズニー前におこなった「予行練習」については、下記の記事で紹介しています。
初めてのディズニーだったこともあり、当時は息子がどのくらいの時間なら列で待てるのか「行ってみないとわからない」状況だったため、DASを利用することにしました。
初めてDASを使う前に知っておきたいこと
まずは、DASを利用するために必要なものや、登録から利用までの流れを紹介します。
療育手帳がなくても通所受給者証で利用できる
初めてDASを利用したとき、息子はまだ療育手帳を取得していませんでしたが、通所受給者証の原本を提示して利用できました。
2026年9月現在、東京ディズニーリゾートでは、療育手帳のほか、障害者総合支援法や児童福祉法に基づく障害福祉サービス利用のための各種受給者証もDASの対象です。
DASの登録時には、対象となる手帳や受給者証の原本(または対象となる障がい者手帳アプリ)が必要です。
コピーでは登録できないため、忘れずに持参しましょう。
DASの「登録」と各アトラクションの「利用時間の設定(予約)」は別

DASそのものの「登録」と、各アトラクションでのDASの「利用時間の設定(予約)」は別です。
最初の施設ではDASの登録と利用時間の設定をおこない、2つ目以降は利用したいアトラクションごとに設定します。
ディズニーシーで初めてDASを利用するとき「ゲストリレーションで登録するのかな?」と思い、最初に聞きに行きました。
しかし、DASの登録は最初に利用する対象アトラクションのキャストさんに申し出ておこないます。
これはディズニーランドも同様です。
初回登録では、証明書の確認や本人確認用の写真撮影、キャストさんからの説明などがあり、10分程度かかりました。
その間も待ち時間として扱われ、登録にかかった時間分を差し引いた利用時間を案内されました。
2つ目以降は、利用したいアトラクションでキャストさんに申し出て、利用時間を設定してもらいます。

私が利用したときは「DASの予約をお願いします」と声をかければ伝わりました。

DASの登録は利用日ごとに必要です。
翌日にディズニーランドに行ったときも、改めて登録手続きをおこないました。
初回ディズニーでDASを利用した体験談
初回ディズニーでは、待ち時間が短いアトラクションでもDASを利用した一方、DASを利用しても乗るのをやめたことがありました。
初回は「5分待ち」でもDASを利用した
初めてのディズニーでは、5分程度の待ち時間でもDASを利用しました。

これは「5分でも待てない」と判断したからではありません。
初めてのディズニーで、息子がどのくらいの時間なら列に並んで待てるのか、私自身にもまだ分からなかったためです。
たとえば、1日目のディズニーシーの「フランダーのフライングフィッシュコースター」、2日目のディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」で利用しました。
どちらも当時の待ち時間は5分程度だったと記憶しています。
ただし、「5分程度ならDASを使わずに並んだほうがいい」という意味ではありません。
5分でも列に並んで待つのが難しい子はいます。
待ち時間が短いからといって、DASの利用をためらう必要はないと私は思います。

わが家が利用したときは、通常の待機列とは別の入り口から案内してもらいました。
DAS待機後、直前になって息子が乗りたがらなかったことも
「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」では、40分程度の待ち時間でDASを利用しました。

待っている間はトイレへ行ったり、近くを散策したりして過ごしたため、40分でも意外とあっという間でした。
ところが、利用時間になって戻ると、建物内の暗がりを怖がって息子が「ムリ」と拒否。
結局、そのまま乗るのをやめることに。
DASを利用しても、アトラクションそのものへの不安や苦手さがなくなるわけではありません。
2回目のディズニーではDASを使わずに並ぶこともあった
初回の経験から息子が待てそうな状況が少しずつ分かり、2回目はDASを使わずに並ぶアトラクションも増えました。
待てそうなときはDASを使わずに並んだ
2回目のディズニーでは、10〜20分程度の待ち時間でも、息子の様子を見ながらDASを使わずに並ぶケースもありました。
- 列がスムーズに進む
- 待ちながら好きなものが見える
- アトラクションの様子が分かる
振り返ってみると、待ち時間の長さだけではなく、こうした「待ちやすい条件」がそろっているかどうかも「並べる」ことにつながったように感じます。
また、5〜10分程度の待ち時間なら、DASの利用手続きをするより、そのまま並んだほうがラクだと感じる場面もありました。
初回は「何分なら待てるのか」さえ分かりませんでしたが、実際に経験し、時間だけでなくそのときの息子の様子や待つ環境を見ながら判断するようになりました。
DASが使えない場所では普通に並ぶこともある
DASは対象施設で利用できるサービスのため、パーク内のすべての待ち時間で利用できるわけではありません。
2回目のディズニーシーでは、DASの利用時間を待っている間にポップコーンを買いに行ったところ、ワゴンで20分ほど並びました。

このときはバギーに乗ったまま待てたこともあり、息子も比較的落ち着いて過ごせました。
DASを利用していても「並ぶ」場面そのものがなくなるわけではありません。
\わが家が使用したバギーについては、以下の記事で紹介しています/
長時間の待ち時間ではDASを利用した
一方、長時間並ぶことが息子の負担になりそうなときは、2回目のディズニーでもDASを利用しました。
「ラプンツェルのランタンフェスティバル」は約90分待ちだったため、迷わずDASを利用。
待っている間に「スナグリーダックリング」で昼食をとりました。

ほかにも、軽食をとったり周辺を見て過ごしたりと、長い時間を列の中で過ごす代わりに、息子が過ごしやすい方法で待てたのはとても助かりました。
まとめ|DASを利用しながら「並ぶ」経験も大切にしたい
DASは、長時間列に並ぶことが難しい息子にとって、さまざまな体験をするための選択肢を増やしてくれる制度だと感じています。
もしDASがなければ、長い待ち時間があるというだけで、最初から諦めていたアトラクションもあったかもしれません。
一方で、2回のディズニーを経験して「待てそうなときには、DASを使わずに並んでみることにも意味があるのではないか」と考えるようになりました。
ディズニーに限らず、お出かけ先や日常生活では「並んで待つ」場面があります。
無理に並ばせる必要はありませんが、待てそうなときには少しずつ経験していくことも、息子にとって「並ぶ」練習になるのかもしれません。
DASという選択肢に助けてもらいながら、できそうなことは少しずつ経験していく。
今はそんなふうに考えています。
