自閉スペクトラム症の息子は、ハンドドライヤーの音が苦手です。
外出先では、トイレの入り口でハンドドライヤーの音が聞こえただけで、中に入るのを拒否することもあります。
そのため、わが家では多目的トイレを選ぶようになりました。
この記事では、ハンドドライヤーを怖がる息子が外出先のトイレでどのように困っているのか、わが家が普段どう対応しているのかを、実際の失敗も含めて紹介します。
ハンドドライヤーが苦手で普通のトイレに入れない
息子がハンドドライヤーを苦手になったのは、3〜4歳頃だったと思います。
あるスーパーのトイレに、私でもびっくりするほど大きな音が出るハンドドライヤーがありました。
それまではハンドドライヤーをそれほど嫌がっていませんでしたが、その経験をきっかけに、ほかの場所でも怖がるように……。
今では、トイレの入り口付近で誰かがハンドドライヤーを使っている音が聞こえると、中に入るのを嫌がります。
外出先では多目的トイレを利用している
外出先では多目的トイレを利用するのが定番になっています。
多目的トイレにもハンドドライヤーが設置されている場合はありますが、息子自身が使わなければ問題ありません。
普通のトイレと違って、利用中にほかの人がハンドドライヤーを使う心配がないのが安心材料になっているようです。
最近では、駅や商業施設などでも、息子から多目的トイレへ向かうようになりました。
発達障がいのある子は公共トイレの「音」に困ることがある
ハンドドライヤーなど、公共トイレの音に困っているのは息子だけではありません。
TOTOの調査でも、発達障がいのある子どもがトイレの音に困っている実態が報告されています。

TOTOの調査で「ハンドドライヤーを怖がる」という回答も
2026年8月、TOTOから「発達障がいのある子どものパブリックトイレ利用に関する調査結果」が公表されました。
調査では、71.0%の保護者が、子どもとパブリックトイレを利用するときに困ることがあると回答しています。
実際の困りごととして、ハンドドライヤーの音を怖がるという回答も複数ありました。
なかには、自分が使うときだけでなく、周囲の人が使う音にも敏感だったり、誰かが使っているとトイレに入りたがらなかったりするケースも報告されています。
息子も、自分がハンドドライヤーを使わなければ問題ありません。
ほかの人が使っている音を怖がって普通のトイレに入れないため、わが家の困りごとと重なる部分がありました。
TOTOの調査に少し背中を押してもらえた
息子と多目的トイレを利用するとき、私自身も「本当に使っていいのかな」と少し後ろめたさを感じていました。
TOTOの調査では、バリアフリートイレを利用したことがある人のうち、54.1%が「気兼ねやためらい」を感じていると回答しています。
わが家と同じように外出先のトイレで困り、多目的トイレの利用をためらう家庭があると知りました。
調査結果を見て、「ハンドドライヤーの音が苦手」というのも、多目的トイレを利用する理由になり得るんだと思えるように。

「本当に使っていいのかな」と迷っていた私も、少し背中を押してもらえた気がします。
「多目的トイレはあるだろう」で実際に困った
普段から多目的トイレを利用していたものの、以前は場所まで事前に確認していませんでした。
「外出先なら多目的トイレくらいあるだろう」と考えていたからです。
しかし実際には、多目的トイレをすぐに見つけられず、現地で困った経験が2回ありました。
ディズニーでは多目的トイレを探して何度も移動した
ディズニーで息子とトイレに行ったとき、最初に向かった多目的トイレは使用中でした。
しばらく待っても空かなかったため「確か別の場所にもトイレがあったな」と思い、別のトイレへ移動しました。
ところが、そこには多目的トイレがありませんでした。
結局、アプリで多目的トイレの場所を探し直し、さらに移動することに。

「トイレの場所を知っている=多目的トイレも使える」ではないと気づいた出来事でした。
\自閉症の息子との初ディズニーで、事前に準備した内容はこちらにまとめています/
高速道路のSAで普通のトイレに入りプチパニックに
帰省の途中で立ち寄ったサービスエリアでは、多目的トイレを見つけられず、息子と普通のトイレに入ることに。
SAのトイレは個室数が多かったため、できるだけハンドドライヤーから離れた個室を選び、なんとか用を済ませられました。
ただ、息子は「キャーキャー」と甲高い声を出すなど、普段とは明らかに違う様子でした。
まとめ|次からは「使えるトイレ」まで確認したい
ディズニーやSAでの経験から、「トイレがあるか」だけでは十分ではないと実感しました。
ほかの人がハンドドライヤーを使う可能性がある普通のトイレでは、息子の場合、安心して利用できないことがあります。
だから今後は、長時間滞在する施設や旅行先では、多目的トイレの有無だけでなく、場所まで事前に確認しておきたいです。
