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初めて行く場所へ旅行するとき、「これからどこへ行くのか」「そこで何をするのか」を息子にどう伝えるか。
自閉スペクトラム症の息子と初めてディズニーへ行くことを決めたとき、私が準備したもののひとつが旅行用の絵カードでした。
この記事では、旅行用に作った絵カードの内容や作り方、実際に使った息子の反応や失敗を紹介します。
旅行前に絵カードを作った2つの理由

旅行用の絵カードを作った理由は、次の2つです。
- ディズニーそのものに興味を持ってもらうこと
- 旅行中の予定や行動の見通しを伝えること
わが家で絵カードを作るのは、これが初めてではありません。
息子が療育に通い始めた3歳頃にも、家庭で絵カードを作っていました。
絵カード用のイラスト冊子を買い、日常生活のなかでも使っていたんです。
それから数年たって、初めてのディズニー旅行。
「ディズニーへ行くよ」と言葉で伝えるだけでは、息子にとってはよくわからないだろうなと思いました。

そこで、以前使っていた絵カードを旅行にも応用してみることに。
発達障害のある人への支援では、予定などを絵や写真といった「視覚的な情報で伝える」方法があります。
厚生労働省の資料でも、「いつ」「なにをする」などをわかりやすく伝えるため、文字だけでなく写真や絵を添える方法が紹介されています。
旅行用に作った絵カードの内容
わが家では、移動手段や現地での予定、ホテルなど、旅行中に息子が実際に経験するものをカードにしました。
最終的に作ったのは、ディズニーシー12枚、ディズニーランド8枚、移動やホテルなど9枚。
数えてみると全部で29枚ありました。
アトラクションの絵カードは「楽しそう」と思ってもらうために
ディズニーランドとディズニーシーでは、息子が乗れそうなアトラクションを中心に絵カードを作りました。
アトラクションのカードは、当日の予定を伝えるだけが目的ではありません。
それ以上に「ディズニーにはこんな乗り物があるよ」「楽しそう」と興味を持ってもらうように意識していました。
初めてのディズニーだったので、息子にとってはアトラクションの名前を聞いても、どんなものなのかわかりません。
旅行の2週間ほど前から絵カードを見せ、「ディズニーでできること」を少しずつ伝えていきました。
それ以外の絵カードは、旅行の見通しを伝えるために

アトラクション以外には、以下のような絵カードを作りました。
- 新幹線
- ホテルの客室
- ホテルの出入口
- シャトルバス
- 「ごはんを食べる」といった行動を示すもの
こちらは興味を持ってもらうというより、「何に乗って、どこに泊まるのか」など、旅行の見通しを伝える目的のほうが大きかったです。
新幹線やホテル、シャトルバスなどは実際に利用する予定の写真を使い、「ごはんを食べる」といった行動にはイラストを使いました。
旅行前から当日まで|息子の絵カードへの反応
絵カードに対する息子の反応は、旅行が近づき、実際に現地へ行くまでの間に少しずつ変わっていきました。
旅行前|最初はそれほど興味を示さなかった
旅行の2週間ほど前から絵カードを見せ始めましたが、最初はそれほど反応がありませんでした。
それでも、息子が好きな乗り物と絵カードを結びつけながらディズニーのことを伝えていくうちに、少しずつ興味を持つように。
旅行が近づく頃には、自分から絵カードを持ち出して眺める姿も見られるようになりました。
ディズニーそのものに興味を持ってもらうまでの準備は、初めてのディズニー旅行の準備についてまとめた記事で詳しく紹介しています。
旅行当日|カードと実際の景色を見比べていた

旅行当日は、息子が自ら絵カードをめくり、カードの写真と実際に目の前にあるものを見比べる姿が何度もありました。
たとえばリゾートラインを見つけると、カードをめくって写真を確認したり。
ディズニーシーのアクアスフィアの前で「いっしょ、いっしょ」と連呼したり。
旅行前に絵カードで見ていたものと、実際の景色を自分で照らし合わせて楽しんでいました。
また、現地では絵カードを首から下げられるようにしたので、息子が見たいときに自分で確認できました。

もともとは、ディズニーシーで購入した首から下げられるおもちゃに、絵カードも一緒につけてみたのがきっかけです。

そのまま息子が気に入って、カードも一緒に首から下げて持ち歩くようになりました。
旅行前は「ディズニーにはこんなものがある」と伝えるために使っていた絵カードが、当日は息子自身が現地で確認するアイテムにもなっていました。
実際に使ってわかった2つの失敗
旅行用の絵カードは息子にも合っていた一方で、初めて実際の旅行で使ったからこそ「こうしておけばよかった」という気づきもありました。
特に失敗したと感じたのが、予定していた行動をカードに入れていなかったこととラミネートの穴の開け方です。
予定していた行動をカードに入れていなかった
初ディズニーでは、アトラクションやホテルなど大きな予定は絵カードにしていましたが、細かな行動まですべて用意していたわけではありませんでした。
そのひとつが、宿泊したホテル内のローソンです。
ホテルに着いてからローソンへ行こうとすると、息子は「いかない!」と拒否。
もともとコンビニに立ち寄る予定でホテル選びをしていたはずなのに、絵カードには入れていませんでした。
「絵カードがなかったからコンビニを拒否した」とは言い切れませんが、わが家では普段、コンビニに行く機会はそれほど多くないです。
息子にとって馴染みの薄い行動だったことを考えると、「ホテルでコンビニに行く」と事前に伝えておけばよかったと感じました。

しかもこの旅行では、台風接近中で予想以上の大雨に……!
ホテルのコンビニで追加の雨具を買うつもりでしたが、立ち寄れなかったため、結局購入できず……。
当日の雨の様子や、実際に使ってわかった雨対策については、こちらの記事で詳しくまとめています。
ラミネートしたカードが雨でにじんだ
もうひとつの失敗は、絵カードのラミネートです。
初回のディズニーは台風接近中で、強い雨のなかを移動する時間がありました。

絵カードはすべてラミネートしていたので、雨に濡れても大丈夫だと思っていたのですが、カードの中まで水が入り、印刷がにじんでしまいました。
原因は、リングを通すために開けた穴です。

(著作権に配慮し、画像の一部をぼかしています)
ラミネートしたカードにそのまま穴を開けていたので、中の紙まで一緒に貫通していました。
そこから水が入り込んだようです。
初回のカードは雨で使えなくなってしまったので、2回目はすべて作り直すことに……。
改良版では、リングを通す部分の紙をあらかじめ切り欠いてからラミネートする方法に変更しました。

作り方は次の章で解説します。
絵カードの作り方|雨でにじんだ失敗を踏まえて改良
絵カードの作り方を簡単に解説します。
絵カードは「絵カードメーカー」と「ラミネーター」で作成

絵カードは、スマホアプリの「絵カードメーカー」を使って作成しました。
写真やイラストを用意すれば、カードのサイズもアプリ上で設定できます。
私が作ったカードのサイズは、横 7.5cm × 縦 8.5cmです。

(著作権に配慮し、画像の一部をぼかしています)
作り方の手順は以下のとおりです。
- カードに使う写真やイラストを用意する
- 「絵カードメーカー」でカードを作成する
- 印刷して1枚ずつカットする
- リングを通す部分の紙を切り欠く
- ラミネートする
- 1枚ずつカットし、四隅を丸くする
- 切り欠いた部分に穴を開ける
- リングでまとめる
四隅は、ラミネーターに付属していたコーナーカッターを使って丸くしました。

\私が使用したラミネーターの現行品はこちら/
改良版で工夫したこと
2回目のディズニー用に作った「改良版」で、特に気をつけたのが、リングを通す穴の位置です。
初回は紙ごと穴を開けたことで、雨の日に穴から水が入り、インクがにじんでしまいました。
そのため作り直したときは、印刷したカードの角をあらかじめ切り欠いてからラミネート。


これで、リング穴から水が入り込まなくなりました。
まとめ|経験が増えるほど、必要な絵カードは減っていくと思う
初回はディズニーそのものが息子にとって未知だったので、事前に伝えたい情報もたくさんありました。
でも、一度経験すれば、それは少しずつ本人の中に蓄積されていきます。
2回目のディズニーでは、宿泊するホテルが変わったため、新しいホテルについては改めて絵カードで伝えました。
前回のホテルで気に入っていた客室のパズルが今回はないことも、事前に説明しています。
今後は、初めての体験や前回から変わる部分を中心に、必要な絵カードだけ用意していくつもりです。
わが家では、旅行の準備を助けてくれるツールのひとつとして、絵カードを取り入れてよかったと感じています。
